食品

乳酸菌は古くから健康をサポートしていた

乳製品をはじめ、乳酸菌を豊富に含む発酵食品は私たちの健康になくてはならないもの。
その中でも、朝食や昼食に人気のチーズやヨーグルトなどの乳製品は、数千年もの歴史の中で人々に愛されてきました。
日本でも、弥生時代からしょうゆやみそなどの調味料の先駆けである「ひしお」が製造されていた記録がありますし、西暦700年頃にはチーズに似た食品の製造が天皇によって命じられた記録が残っています。

このように、人々の食生活に欠かせない発酵食品は乳酸菌によって生み出されています。
乳酸菌はもともと乳糖やブドウ糖などを利用して増えていき、乳酸を出して腸内の環境を改善してくれます。
乳酸菌とは善玉菌の総称で、それ自体が単品で乳酸菌と呼ばれるわけではありません。
現在全世界で発見されている種類はおよそ350種類にものぼり、人間の腸内だけでなく自然界のさまざまな場所に存在しています。

乳酸菌は古代より発酵食品の製造に関わってきましたが、1857年にフランスのパスツールが科学的な解明を行うまでは、この菌が発酵を起こすとは知られていませんでした。
パスツールが初めて乳酸菌の力を解明したことにより、食品の発酵と腐敗に関する研究が進み、さらにはどんな細菌を使用したかによって発酵の方法が異なることまでが明らかとなりました。
その後、パスツール研究所で研究員をしていた科学者のメチニコフが乳酸菌による腸内への有用性を提唱したことにより、本格的に乳酸菌を使った食品が人々に注目されるようになったのです。

発酵食品は、かつての古代人も体に良いものとして認識し、食生活に取り入れていました。
もちろん現代でもそれは変わらず、私たちはヤクルト菌やビフィズス菌などさまざまな種類のパワーを借りながら健康的な生活を送っています。
今でこそ誰もが当たり前のように「乳酸菌」の存在を認識していますが、意外にも人類との結びつき数千年もの長きにわたっており、歴史を共にしてきているのです。

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