食品

乳酸菌はいつ発見された?

乳酸菌は世界中で古代より発酵食品の製造の為に用いられてきました。
ここ日本でも、平安時代にはすでに宮中で貴族の食事に用いられており、みそやしょうゆの文化が始まっていました。

世界で乳酸菌を初めて確認したのは、オランダの博士・レーウェンフックと言われています。
彼は顕微鏡を自ら作成し、動物の乳や野菜を観察中に乳酸菌の存在を確認しましたが、
その後はフランスの研究者・パスツールが微生物による発酵・腐敗を科学的に明らかにしました。

この菌の研究はヨーロッパで盛んになり、初めて純粋な分離に成功したのはイギリスの外科医・リスターであると言われています。
また、培養法を考案したドイツの学者・コッホも細菌の集落を作らせる方法を確立したことで広く知られています。

フランスのパスツール研究所では現在でも、乳酸菌を利用したさまざまな製品が使用されています。
かつてパスツール研究所に所属していた微生物学者のメチニコフは、人間の腸内からは大腸菌の細菌が腐敗物質を発生させ、その有毒ガスによって寿命が縮むと提唱し続けてきました。
そして、ブルガリアを旅行した際に見聞きしたヨーグルトの有用性に注目し、乳酸菌で大腸の環境を良好にすることを心がけていました。

レーウェンフックの時代は今から約300年前の18世紀です。
そこからおよそ3世紀にわたって、乳酸菌の働きは注目され続けてきました。
こうした時代を重ねての努力がなければ、私たちの乳酸菌に対する関心は未だに低いものであったでしょう。
また、健康を守るために必要な存在とも認識されていなかったかもしれません。
数々の研究によって有用性が証明されたことにより、乳酸菌を含む菌類の研究が進み、また乳酸菌を使ったさまざまな飲料や食品が登場することになりました。

ヨーロッパで発見されたこの菌も、今では世界中で多くの食品に利用されています。
これからも多種多様な乳酸菌が発見されていき、さらに有用なものとして私たちの身の回りに活かされていくことでしょう。

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